これらの計算方法は簡易なものから精緻なものまでいくつかの評価方法が用意されています。
- 標準計算ルート
- 簡易計算ルート
- モデル住宅法
- 仕様ルート
仕様ルートを除けば、最も簡単な計算方法はモデル住宅法です。
モデル住宅法は計算シートが用意されていて、外壁や窓などの部位ごとに熱貫流率(U値)や日射熱取得率(η値)を記入して、計算シートにある係数をかけて計算します。
熱貫流率や日射熱取得率は断熱材メーカーや窓メーカーなどで用意されていれば、それを利用することができます。
そのため、単純な計算で求めることができます。
最も計算が難しいのが標準計算ルートです。
標準計算ルートは、各部位の熱貫流率や日射熱取得率を自分で計算します。
また、面積や長さも計算する必要があります。
本来であれば標準計算ルートで計算すべきです。
標準計算ルートは計算は難しくなりますが、その分精緻な計算になります。
そのため、実際の住宅の性能を正確に判断することができます。
ただ、計算に時間がかかるのが難点です。
一方モデル住宅法などの簡易な計算では、簡単で短時間に計算できます。
ただし、簡易な計算方法なので、正しい性能を判断できない可能性があります。
また、計算が簡易な分安全側で計算されるため、住宅によっては基準をクリアしづらくなるという欠点があります。
また、モデル住宅法は住宅トップランナー制度、住宅性能表示制度などの制度には利用できません。