よく聞かれる質問として、「外皮平均熱貫流率(UA値)を計算するのにどのくらいの時間がかかりますか?」 というのがあります。
これは個人差があり、人によってかかる時間がかなり違いますので、一概には言えません。
また、住宅の形状や、部位数、窓・ドアの数、熱橋などによる影響も大きく、同じ人が計算しても、住宅によってかかる時間は変わってきます。
私がいろいろな方に伺った感じでは、計算になれている方で2~3時間くらいという方が多いようです。
計算書を評価機関などに提出する場合は、計算書作りにも時間がかかります。
計算書まで含めますと、外皮平均熱貫流率の計算で、半日~一日くらいかかるかもしれません。
計算に時間がかかるのは、各部位の面積と熱貫流率の計算になります。
特に形状が複雑な住宅は、面積計算に時間がかかります。
また、屋根断熱の場合は、屋根や外壁の形状が複雑になることがありますので、時間がかかる場合があります。
熱貫流率の計算は、熱橋があるなしで、計算にかかる時間が変わってきます。
なお、熱橋は工法によりおおよそ決まってきますので、一度計算すれば、同じ構造の部位はそれを利用することができます。
意外に時間がかかるのが、計算のための準備です。
計算するためには、住宅の平面図や立面図、各部位の材料構成、断熱材の位置、窓・ドアの熱貫流率(U値)と寸法、窓・ドアに関する部材(庇、風除室、雨戸など)などを確認できる資料を、事前に用意する必要があります。
なお、上記の計算時間は省エネルギー基準(省エネ基準)の勉強時間は含めていません。
これにはけっこうな時間がかかりますので、時間に余裕があるときにコツコツ勉強しておくことをお勧めします。
外皮平均熱貫流率(UA値)の計算方法
平均日射熱取得率(ηAC値、ηAH値)の計算方法
省エネルギー基準(省エネ基準)
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